■スタッフ
原作/松本清張 |
脚本/早坂 暁 |
音楽/加古 隆 写真協力/タッド若松 |
制作/沼野芳脩 |
美術/ 稲葉寿一 技術/安藤和夫 効果/寺田尚弘 |
演出/重光亨彦 |
■キャスト
綾村省三/ | 林隆三 |
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立花京子(立花の妻)/ | 小山明子 |
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及川律子/ | 島村佳江 |
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立花英一郎(旧姓斉藤)/ | 水島 弘 |
及川達男(律子の兄)/ | 三上真一郎 |
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斉藤 悟/ | 田武謙三 |
斉藤松代(斉藤悟の妻)/ | 宮内順子 |
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国崎(ワイドショーのプロデューサー)/ | 穂積隆信 |
大園(綾村の実父)/ | 神田隆 |
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女将久子/ | 三條美紀 |
司会者/ | 安田 伸 |
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編集長/ | 加藤和夫 |
安井部長/ | 奥野 匡 |
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住吉(印刷屋)/ | 五藤雅博 |
本木刑事/ | 市村昌治 |
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支配人/ | 梁 正明 |
笹井/ | 小山武宏 |
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テレビ局員/ | 鈴木 陽 |
〃/ | 飛騨 昇 |
〃/ | 山岡 甲 |
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アナウンサー/ | 喜多道枝 |
〃/ | 清川元夢 |
〃/ | 桑原たけし |
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患者/ | 大月優子 |
掃除婦/ | 筧 豊子 |
ピアニスト/ | 松浦安希子 |
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巡査/ | 富永高敬 |
男/ | 渡部 猛 |
フロント/ | 高橋 亨 |
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拓也(律子の子供)/ | 中沢勇志 |
解説者/ | 宮田 光 |
泰子(立花の元愛人)/ | 五十嵐五十鈴 |
人材銀行員/ | 秋間 登 |
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公園の夫婦/ | 松尾文人 |
〃/ | 上野清子 |
選挙運動員/ | 宮寺康夫 |
〃/ | 愛川弥寿子 |
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| 若駒 |
| 鳳プロ |
写真協力/ | タッド若松 |
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原(立花の選挙参謀)/ | 戸浦六宏 |
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倉田/ | 河津清三郎 |
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ルキア/ | 鰐淵晴子 |
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<<ノンクレジット>> | |
大物政治家/ | 松本清張 |
■ストーリー
ヨーロッパを回っていたフリーカメラマンの綾村省三(林隆三)は、オランダで知り合ったインドネシア生まれの混血女性ルキア(鰐淵晴子)を連れて帰国した。 戦争中に日本軍人との間に生まれた彼女は、まだ見ぬ父を捜すために来日したのだ。綾村とルキアはテレビのワイドショーに出演して、父の名前が「斉藤」だったこと、 亡き母が父から教わった思い出の歌が日本の童謡「砂山」であることなどを語る。
ルキアの父は元官僚で参議院選挙の候補者・立花(旧姓斉藤)英一郎(水島弘)だった。 だがスキャンダルを恐れた立花は、同じ部隊にいた同姓の斉藤悟(田武謙三)を身代りに仕立てる。テレビで面会したルキアと斉藤は一緒に「砂山」を歌うが、 綾村は斉藤が歌詞を間違えたことが気になる。
斉藤はルキアと会食するが、金を渡すと逃げるように立ち去る。 失業中で妻の入院費も滞納している斉藤が大金を持っていたことに疑念を抱いた綾村は、斉藤をテレビ局に紹介したのが立花の秘書の原(戸浦六宏)だったことを突き止める。
財界の大物・大園(神田隆)の隠し子だった綾村は、父親に認知されなかった自分をルキアに重ね合わせていた。綾村は原に会って、立花がルキアの実の父親だと認めるよう迫る。だが原は警察に手を回して、ルキアがテレビ局から謝礼をもらったことを口実に旅券法違反で国外退去させようと画策した。 綾村はルキアを連れて逃げる一方、立花のスキャンダルを暴いたパンフレットをばら撒く。
警察に発見されそうになったルキアは、万が一の際にと教えられていた綾村の元恋人・及川律子(島村佳江)のアパートを尋ねる。律子には拓也と言う息子がいた。
綾村の子供だった。律子が妊娠に気づいたのは綾村と別れた後だったので、綾村は子供がいることを今でも知らないと言う。その拓也が何者かに誘拐される…
■管理人の感想
「松本清張シリーズ」の中で「依頼人」とこの作品には原作小説がありません。
「依頼人」の方は清張の創作メモが元素材になっていたようですが、こちらもそうだったのかどうかちょっとわかりません。ただいずれにしろ清張自らも出演している作品なのですから、それなりに監修も入っているのでしょう。